「がん徹底予防術A」
NHK-TV「ためしてガッテン」2001.4.11(水)より
「がん」に対する不安・関心が強い。非常に分かりやすいのでその内容を紹介する。
1.がん細胞の特徴
- 遺伝子が傷つけられて一度出来たがん細胞(腫瘍)はなかなか死なない。
- がん細胞はどんどん増殖する。そのスピードは細胞分裂して100日ごとに倍になる。
⇒10回細胞分裂すると約1000倍になる。
30回細胞分裂すると約10億倍になる。(出来てから9年かかる)
- 1cm3(10億個)のがんは3年後に一辺10cmの立方体になる。
⇒早期発見して除去すればよい。
2.がん細胞の犯人
正常細胞の遺伝子を傷つけるのには、主犯と共犯がある
実験(主犯と共犯)
- タバコの成分でサルモネラ菌を培養すると異常増殖する。
- タバコの成分はアルコールでとける。⇒これが食道や胃へ入る。
- 30箱年(30年間×1箱/日)のたばこを吸うと、
⇒食道がんはアルコールをよく飲む(1合半/日)人は、両方たしなまない人の30倍の発ガン率
3.がんの原因と予防
原因は、喫煙30%、感染10%、排気ガスなど25%、偏った食事35%←食べ物
食塩摂取量と胃がんの発生率は相関が大きい。⇒沖縄は少ない。秋田、山形などは多い。
うなぎの実験:食塩をつけるとうなぎを手で捕まえることができる⇒粘膜細胞が痛めつけられる。
ハワイの日本人は大腸がんの発生率が高い。←日本人より肉と油の食べ過ぎ
主 犯 (イニシエーター) |
共 犯 (プロモーター) |
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肺がん | 喫煙 ⇒(ベンツピレン)(ニトロサミン)の発ガン物質がある |
喫煙 |
食道がん | 喫煙 | アルコール |
胃がん | 喫煙 食べ合わせ⇒(ニトロサミンができる) 肉、魚のこげ⇒(へテロサイクリックアミン) |
アルコール 食塩のとりすぎ |
大腸がん | 肉 腸内細菌が悪玉菌(ウェルシュ菌)を増やす ⇒ニトロサミン |
油 2次胆汁酸 |
有効な予防策 |
○塩分10g/日以下 ○肉80g/日以下 ◎野菜(ビタミン、繊維、カロチンなどが多い)をたっぷり ◎運動 |