大自然を満喫-京都美山町と九州の由布院-

前号で紹介したハワイ旅行の記事は、写真が有り、よく見ていただけた。

昨秋、対称的な2つの大自然に触れる機会があり、すっかりリフレッシュできた。

芦生(あしゅう)の原生林(京都府美山町)

京都駅から周山街道を北へ車で約2時間、福井県との県境にある人口約5000人の町には国の補助金対象地区、菅生(すがお)の里に萱葺き屋根の農家が約30軒ある。

11月始め、技術士仲間など12人が参加し、地元の方の案内で散策、その晩は地元の宿泊施設で地鶏のすき焼きと地ビールなど、いろりを囲んでゆったりと歓談した。

翌朝、マイクロバスで1時間近く移動し、原生林に入った。この地は京都大学の演習林で、人の痕跡のない地域に豊かな植生と熊やかもしかなどの多数の動物が生息している。

自然大すきという研究者の帳地さんと女性の高御堂さんの案内で、由良川の源流に沿って紅葉の原生林内を約7kmゆっくりと観察して歩いた。今日は獣の臭いが強いと、熊や鹿の糞や臭い、木の幹につけた傷跡などを見ながら、また、紫式部のきれいな実や栃の木の群落、ぶなの原生林の中を自然に浸りきったゆったりした時間を過ごすことが出来た。 

http://www.f7.dion.ne.jp/~asiu/

阿蘇・くじゅう国立公園と由布院(ゆふいん)

日頃お世話になっている建築家の中村さんご夫妻のお誘いで、家内と二人、月末の3日間、大自然と知的な保養・別荘地由布院の文化的な香りに触れることが出来た。

JRもすっかり様変わり

鉄道の旅にしておおいにくつろぎ楽しめた。JRのサービスレベルは各段に向上している。新神戸→博多(新幹線のぞみで2時間強)→由布院へ。おとぎ話のような雰囲気の特急「ゆふいんの森」で2時間強、最前部でパノラマの景色を楽しみながら筑後川沿いの山間を走って昼過ぎに到着。帰りは別府から特急「ソニック」は板張りの床、レザー張りのシートで1時間強、小倉で乗り換えて新神戸まで広い4人がけシートのひかりレールスターで2時間強と極めて快適な移動だった。

大自然と由布院

快晴の中、由布院の駅前から正面に豊後富士といわれる湯布岳が威容を誇る。中村さんの別荘で休憩してから、国立公園の雄大な景色の続くやまなみハイウェーをドライブ。葉を落とし白っぽく見えるぶな林などを通して山並を眺めながら、とうとう阿蘇中岳の火口からの噴煙を覗いて帰途についた。夕食は情緒豊かな老舗の旅館で楽しんだ。

翌日は終日雨。私の気持を察してか、雨の中を中村さんと2人でゴルフ。帰ってから、アトリエで陶器づくりの土ひねりにトライした。3日目は快晴。晩秋の由布院の町、美術館などを散策。人口12000人、海抜約450mの盆地で、軽井沢を思い浮かべるような避暑地、保養温泉地で「潤いの町」として文化的な香りがし、みやげ物のお店などもしゃれた佇まいである。

ゆったりとくつろいだ昼食後、湯布岳、鶴見岳を眺めて紅葉の別府までドライブし、帰途についた。これからの旅の楽しみ方を示唆するような印象深い二つの小旅行だった。

芦生の森・菅生の里

@菅生の里:30件の茅葺きの家が残っている

夜の歓談

茅葺きの家で地鶏のすき焼き 囲炉裏を囲んで 夕食を食べた茅葺きの家

いよいよ芦生の原生林へ

マイクロバスで1時間の移動(入山許可が必要) 佐伯さん(右)と神野さん(技術士の大先輩)
紫式部の花
熊や鹿に傷つけられた木の肌 ガイドの高御堂さんと帳地さん(中央の女性と男性)
大きなぶなの木 由良川の源流
色とりどりの紅葉が美しい

阿蘇・くじゅうと由布院

山陽新幹線から
博多駅の列車群 ゆふいんの森4号
おとぎの国へ行く雰囲気がある

博多から由布院へ

先頭部はパノラマ車 床は板張り 平日にも拘らず社内は満員 車掌さんの景色の案内
湯布岳が眼前に広がる

由布院から阿蘇へ

由布院の駅前からの絵のような景色(正面が湯布岳) 九重の山並みからは噴煙があがる
阿蘇山 やまなみハイウェーとブナ林
由布院のまち 噴火口
この住宅とお店は中村さんの設計 別荘から湯布岳が見える
由布院の町を展望
土ひねり 私の製作品 昼食後、喫茶店でくつろぐ

帰途へ

駅には神戸のルミナリエ広告
別府から北九州(特急ソニック)
この車両もフローリング床とレザー張りシート
新幹線から夕日を見る(広島付近)

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