「ゴルフと経営と人生を語る」

村上雄二氏(椛コ上製作所会長)

清和会での講演より

氏は若くして中規模メーカーの会社経営に携わられた一方で、ゴルフは70歳代になった現在でもハンディ1、京都の名門、田辺カントリーのクラブチャンピオンでもある。たまたま講演を聴く機会があった。

会長になってゴルフも快調!

社長業を譲って会長になってから、業績が好転し、ゴルフに対する心構えも変わって何事も上手く廻るようになった。例えば、従来は会社では労働災害が多かったが、会社の雰囲気が良くなるように努めだすと業績が良くなり、事故も激減した。人に対して怒ると人のやる気が落ちてくる。ゴルフも明るく楽しく前向きに考え行動することで、一時期落ちていたハンディキャップ(HP)が頂点の目標である1にまでなった。

ゴルフのメンタル面

ゴルフは「簡単、怒らないこと、自分の限界を知ること」  「人生はエコーの法則」で、怒ると力みが入るが、力を抜いて打つことが大切である。ゴルフは7:3の法則、精神(メンタル)面が7を占めており、ハード面を前に出すとそのうち調子が落ちてくる。  欠点は直らない(長所進展法)と考え、「ゴルフは人生の縮図である。山あり谷ありで、これを楽しむ」のが上策である。

「気は心を動かす」であり、簡単に考えて楽しくやることが大切である。若い頃は難しい顔をしてプレーしていたので、キャディにも嫌われたが、最近は駄洒落を飛ばし、「絶好調!」と言い聞かせてプレーしている。

ゴルフの技術面

技術面(道具)では 慎重168cm、64kgの体重であり、ゴルフを簡単に考えてクラブで仕事するようにしている。
@ドライバーは12°、「10°(重度)の障害」と心得てやさしいクラブにし、スタンスは広めにして腰の回転がしやすいようにしている。
Aウッドは7本使用している。トップ気味でも良くとまるので、ミドルアイアンを使う必要はない。  グリップエンドは1〜2cm残すのが、バランスがよく打ちやすい。(アイアンも共通)
Bアイアンは6本、8、9、PWの他、ライ角度を4度ずつ変えてウェッジを3本使用。アプローチは手首を使わずボールを飛ばすのはシャフトの役目と簡単に考えて、距離が合うことになる。
Cパターは通常よりブレードの長いものを使用。スイートスポットが広いので、確率が高い。  なお、クラブは近くのゴルフショップとの長年の付き合いで自分にあったものになっている。

人生に通じること

人生に通じること、 教訓的な言葉を心に留めているが、次のようなものがある。
@ 苦しみながら学んだことが大切。親の遺言はこの言葉だった。
A人のランクを表す言葉として「1引き」(自分からはできない、頼まれた時、自分で引く。逃げない)、運、力量、「4バカ」(理屈も文句も言わない人よりも上)、
B人性に必要なものは「勇気と希望と少しの金」である。

コメント

最近はタマに行くゴルフのスコアが100前後だったが、氏の講演を聞いた後に2回行ったゴルフは、1回は久しぶりに89、もう1回はダブルペリア方式ではあるが優勝した。目標は今までの最高だったHP17を下回る15以下とし、あと20年間楽しくゴルフすることにしたい。

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