「2003〜2004年度のISO関連活動」
独立・開業して丸5年、お蔭さまでISOコンサルタントとしての仕事がようやく軌道に乗ってきた。クライアントの経歴、状況・目標、経営者の想いを把握し、どのように支援していくかは、顧客ごとに異なるので、やりがいがある。
ISOコンサルタントとして
ISO構築支援など
コンサルティングの実績はISO9001、ISO14001ともにそれぞれ10件を越えた。自ら営業活動をして契約にいたるものと、コンサル会社と提携して契約する場合とがあり、コンスタントな仕事になってきた。
審査員資格について
JRCA 品質システム審査員として、審査機関であるJIA-QAセンターの委託審査員として仕事をさせてもらっているが、最新情報の勉強ができること、審査の経験を通じてISOシステムを幅広く理解し、レベルを維持するために重要である。ただし、主任審査員に昇格すること及びCEARの環境マネジメントシステム審査員になるには、所定の審査実績日数やトレーニング日数が必要で、現状では時間的にも困難な状況にある。
エコアクション21のコンサルと審査
環境省が進めているエコアクション21(EA21)のパイロット事業(対象230社)でコンサルティングと審査をそれぞれ2件させて頂いた。
いずれも10人規模の中小規模の事業者さんが対象で、ISO14001構築では負担が大きいことから、簡易なシステムとして練り上げられたものである。いずれも経営者が若くしっかりと問題意識を持ち、取り組まれている。H17年度から本格的に活動が始まるが、大阪環境カウンセラー協会(OECA)での取組みなどを見ていると、積水化学が取引先(サプライチェーン)に導入を要請し、活動が始まったように、グループ企業など中小企業向けに導入が進み、今後大きく発展する可能性がある。
一方、ISO14001は2004年版ができ、システムの狙いが明確になり今後EA21との棲み分け、競合が予想される。
*簡易な環境マネジメントシステムとしては、京都でできたkES、名古屋がスタートのエコステージなどがある。
支援ツール、ノウハウのレベルアップ
ISO構築の支援業務始めて7年近くになる。5日間コースの教育を受けて審査員補の資格をとっても実践的なコンサルティングはできない。当初は市販のテキスト類を使って、取り組まれる企業さんと一緒に考えながらお手伝いをさせて頂いた。
また、文書作りは同僚・友人にも手伝ってもらった。高橋明男技術士(審査機関の主任審査員)を囲んでの2年間の勉強会に参加、さらに、審査員としての経験を積むことができた。
支援ツールの整備
おかげさまで現在では次のようなメニューを準備し、お客様個々の状況に配慮した支援ができるようになった。
- マニュアルや帳票の様式などを準備して提供
- 内部監査員の養成研修の実施
- 内部監査については必要に応じて立会い、模擬審査を交えての指導
- さらに文書作り作業等についてスタッフを派遣しての支援
ただし、営業活動についてはネットワークの重要さを痛感している。