これからどう生きるか―リスク認識とその対応―自分史@
技術士会内部の30周年記念誌に下記の記事を投稿した。振り返ってみると45歳で生還・復帰を果たし、55歳で技術士の資格をとって、この10年、精一杯に生きてきた。これからの人生はさらに充実したものになることを願っているが、これまでの生き様を自分史として「エコサポート通信」で紹介させていただきたい。
技術士試験に合格して早10年、業務研究会で20年誌を見せて頂いたのが昨日のことのようだ。それから私の10年間の進路が大きく変わった。3年の準備期間を経て、独立・開業した第二の人生は、家内、家族を始め、多くの方に支えられて何とかやってこられた。
リスクと夢の兼ね合い!
「飛び込んだら泳げるよ!」という言葉もあるが、リスク対策上は少し無責任だ。「願わぬ夢は叶わぬ!」は勇気と知恵がいるが、現実的である。「窮すれば通ずる」という言葉も少し他人任せである。目標を持ち、活動していく中で変化が出てくる。「窮すれば変ずる。変ずれば通ずる」と考えると、今までの経験が活かせ、ストレスが減少する。
会社では、「独立したいという人は多いが、実際に辞めた人はいない。」と言われた。しかし、独立して自由に動けるとしたら素敵なことだし、技術士の先輩方が独立を支持し、励ましてくださったのも心強かった。36年間の経験を信じて2000年に58歳で独立した。
会社勤めの30年近くは大阪淀屋橋の本社で、「世の中の動き、経営トップの動き、仕事の動き」を見ることができたのは幸せだった。「21世紀を豊かに生きたい!」という夢の実現に向けては、61歳から退職金が入るし、まあ、溺れることもないだろうと決断、実行した。
21世紀での事業とこれから
21世紀になってからの、いくつかの印象的な事業を書き出してみる。
- 現在地に住んで20年以上。丸4年かけて地域14戸の水道と都市ガス引込みを実現。
- 技術士全国大会のお手伝いを機会に環境研究会の特別講演会が定着できた。
- 会社を立上げ、何とか3年以上連続の黒字に転換できた。
- 環境省が作ったエコアクション21の普及に向けた取り組みを進行中。
- JR神戸線甲南山手駅前の再開発ビル内に交流スペース「フレあいスポット」を開業。
65歳を過ぎたので、これからの人生、とくにこの5〜10年を一層大事に生きたい。「私は木偶(でく)である。私は遣い手に遣われているのだ。」仕事を見つけるのは難しい。
「生涯現役」の実現を目指して、健康に留意し、クリエイティブなテーマに取り組み、世の中の変化に対応していきたい。一方、加齢に伴い、ますます人恋しくなるので、わいわいがやがやと交流できる「フレあいスポット」を開業した。多くの方々に支援して頂いた。黒字化には時間がかかるが、長男、次男へのバトンタッチが出来つつある。