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第9号見出し

ISOの有効活用について   2011.2.7

経済のグローバル化の中で企業は厳しい環境に生き残っていかなければならない。ISOマネジメントシステムの認証取得数は新規取得より、辞退の方が多く最近減少気味である。しかし、経営のツール(道具)として本来の良さを引き出し、企業経営に役立てている例が中堅・中小企業を中心に着実に育ちつつある。

ISOを有効に活用するためにコンサルティング支援システムについて紹介する。コンサルティングは顧客企業の特性を把握し、そのよさを引き出しながら、最小限の業務と時間の負担で有効なシステムづくりを支援するもので、経験に基づく高度な業務である。

ISO9001

品質を安定させクレームを減少させることは、企業にとって最大の効率化に繋がる。これを目標にした全社システムを構築し、目標管理することが重要である。システムの構築活動を通じて次の効果がある。

  1. 組織・体制の整備、役割の明確化
  2. 認証取得活動を通じて、人材の育成とコミュニケーションの改善
  3. 技術システムの整理と伝承
  4. 不適合品、クレームの是正・予防対応のレベルアップ
  5. クレームの減少、品質の安定と顧客からの信頼獲得、仕事の確保

認証取得は通過点であり、ここから有効性を継続的に改善する仕組みがスタートする。

ISO14001

一般に取り組み開始時は「紙・ごみ・電気」による環境負荷の低減及び関係法規の整備と順守に取組むことが多い。しかし、これでは事業活動に積極的なインパクトを与えることが少ない。
  不良品・クレームを減少させることで、環境負荷の低減を目指すことにより、ISO9001との一体的な目標管理の取り組みを行うことが可能になる。
  なお、ISO14001は環境負荷の抽出、特定という重要で難しい作業がある。これをマインドマップ(ツリー表示)を活用すると、スムーズに作成、維持管理が可能になる。

マネジメントシステムの統合的な構築と運用
 
一つのマネジメントシステムとして、マニュアルを含め活動の一体化、統合を図るとより有効である。

構築支援ツールの整備と事業者の特性に合った構築支援
 
現在行われている事業活動を支援、肉付けする形でシステムを構築する。効率的な支援を実施するためのツールは下記のものがある。

これらの活動により、取組み企業では管理責任者と事務局スタッフ2名以上が日常業務を兼務しながら、9〜12ヶ月で認証取得することができる。なお、認証取得完了までの契約を取り交わす。

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