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第9号見出し

情報化への対応(その3) 『ホームページの活用と通信ネットの整備』 2010.12.19

1. 「エコサポート通信」の改訂

 本ホームページは発行して丸10年経過し、今回が第9号である。前号の発行から丁度一年になる。アクセス数はこの間4,000件、お蔭様で1日10件以上になった。これは結果であり、あくまでも自分で経験した大事と思う情報を選び、10年後にも読み直し耐えることを目指している。食わず嫌いの面はあるが、ツイッターやブログなどでアクセス数を増やすことは考えていない。

 技術者として、生きてきたし、ISOコンサルタント業と並んで、経営・技術コンサルタントとして仕事の奥行きも広がっていると思う。

知識の構造化、有益な情報作り

 今回、8号までの情報を内容別に再整理して掲載することにした。記事を現時点で補強するべきものもあるが、それより第9号の情報づくりを優先することとした。1年間で書き溜めた内容は相当の数にのぼるが、その中から、吟味して記事作りをすることにした。

 この100年の間に情報量は1000倍に増加したといわれる。このため、重要な情報が分かりにくくなり、長期的、俯瞰的な視点での世の中の変化への方向付けが難しくなっている。「知識の構造化」というコンセプトを意識し、テーマの論点を明確にすることを心がける。

2. 関連するホームページ(HP)作り

「PE-eco Technology」

日本技術士会近畿支部環境研究会のホームページが本格的に立ち上がった。3年前からグループで下地となるホームページ「Technology」を、近畿大学情報学科の森山真光准教授との協働作業で作ってきたが、全面的な見直しをして2010年9月に標記のホームページを立ち上げた。私もこれに参画した。

PEとはプロフェッショナルエンジニア、技術士のことである。Ecoはエコノミー(経済)、エコロジー(環境)を示すもので、「知識の構造化」を図り、技術士を中心とした「集合知」を掲載し、社会に貢献したいとの想いで取組みを始めた。技術士会近畿支部のホームページは公式サイトであり、本ホームページは有益な情報発信をめざしたものである。環境研究会では10年近くにわたり、外部の有識者にお願いして一般にも公開した特別講演会などを開催し、その要旨を作り込んできた。とくに「工場でのコンプレッサーの課題対策、省エネ対策」などの記事を掲載したこともあり、これが検索エンジンを通じて多くの方にアクセスして頂いている。

また、ホームページの立ち上げに際しては「関西を元気に! 技術士の提言」というシリーズ記事を日刊紙のフジサンケイビジネスアイ(日刊工業新聞)に掲載して頂いている。この内容に図、表などを補強して掲載している。これらの結果、驚くべきことにアクセス数が1日100件を越えている。この活動に技術士会の「業務研究会」や「化学部会」の活動情報も掲載され、広がっていく。

名古屋工業大学大阪支部OB会のHP

 私が卒業した大学で、ホームページは4年前に立ち上がった。それなりに記事が掲載されているが、新しいコンセプトでホームページを再構築することとして切り替える作業に加わった。基本的な考え方は、「知識の構造化」、有益な情報の掲載など、上記のホームページ「PE-eco」と同等である。今後、利用が広がっていくことを願っている。

3. 情報ツール「メーリングリスト」の活用

インターネットでのホームページは受身、一方通行であり、読み手側に動機がないとアクセスしてもらえない。そこで、双方向通信可能な「メーリングリスト」の利用が有効である。

例えば大阪ガスOB会のホームページは、常にメーリングリストで最新情報が通知される。現在登録者は800名、ホームページのアクセス数は36万件に達している。専任のOBスタッフがお世話をして下さっている。当初はメーリングリストに関係のない個人的な情報が出入りするなど苦情が発生していたが、仕組みの変更などがあり、うまく活用されている。

 同窓会などでの応用と留意点

 上記名古屋工業大学大阪支部OB会でも、メーリングリストの構築により双方向通信のメリットを生かした運用を図っていく。

 

メーリングリストは、セキュリティ対策や、個人情報保護対策などに留意する必要がある。「freeml」という無料サイトを活用することで、安全性、利便性が上がってきた。実用的に問題は解決されている。同窓会の場合、メーリングリストでは個人のメールアドレスは公開することはなく、管理者が管理すればよい。個人情報保護法の考え方は、個人情報は個人の財産であり、@目的外に使用しない、A公開使用する場合は本人の同意を取ることが必要で、この2点を踏まえて対応すれば、携帯メールを含め、インターネットは有効なツールとして威力を発揮できる。同窓会の運営などについては別の項目として取り上げたい。

 

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