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第9号見出し

70歳を迎えてどう生きるか(その3) 『同窓会(同期会)の上手な運営』 

 70歳に近づくと、同じ年の気のおけない仲間と会えることは「友あり遠方より来る。また楽しからずや」で、幸せなことである。

大学のクラス同窓会は、10年ほど前から、名古屋、大阪、東京と持ち回りで2年毎に開催する。今年は秋に蓼科高原で開催し、クラスの半数以上、30名近くが参加する。

高校の同窓会(同期会)は5年ごとに開催される。昨年、実行委員長と事務局長が中心になって、一年かけて準備・開催された。団塊の世代ではないが190名が集まった。しかし準備が大変で仕組みを変えないと世話役の負担が大きすぎる。

小中学校の合同同窓(同期)会を計画

 小中学校は神戸の東灘区本山地区、江戸時代までは農村で、明治時代から大阪の大商人、富豪の住宅地として発達した住吉村や芦屋に挟まれた住宅地である。灘高校や甲南大学などがあり、環境のよさから人口増加地域として現在もマンションの建設が続いている。ただ、阪神淡路大震災では、激震地で多くの方が亡くなられた。

 ここに公立小学校が二つ、中学校が一つあった。同窓会を頻繁に開催する仕組みが必要になると考え、2年位前から少しずつ試行してきた結果、クラスごとに世話役を決め、2011年6月に開催することを決定した。

 まず、厚生年金受給生活者が半数を超えるようになると、費用などコストを切り詰める工夫が絶対に必要である。中学から私学に進学するなど余裕のある方もおられるが、普段着で参加できるようにすると、今後も継続開催の道が大きく開ける。

昨年の高校の同窓会は1万円の会費であったが、今回は6000円以内で計画することとした。女性陣からの強い要望があり、久しぶりの同窓会でもあり、三宮駅前のホテルで雰囲気もよく、運営、後片付けの心配もないところに決めた。

 第2に同じ地域に住んでおり、同窓会を3つも別々にやるのはとても世話する側の負担が大きく、それだけのエネルギーを有効活用したいと合意を求めた。私学に行かれた方々の中には知らない小学校からの参加者がいることは違和感があるとの声を聞くが、運営を工夫することである程度カバーしていきたい。

連絡網、通信手段の整備

 従来、同窓会の連絡は往復はがきなど郵便を基本としたが、これだけ情報量が増加した社会では、なかなか内容を見ても返事がもらえない。そこで、クラスごとにメール(パソコン及び携帯メール)及びFax、電話を駆使して連絡網を整備することとした。世話役は関東在住者を入れ40名の大所帯になったが、メール(メーリングリストという無料のソフト)の活用で参加者が双方向通信できるシステムを活用した。また、メールのない方には一斉(同報)通信のできるFaxを併用し、番号登録すると送信記録も残る。これで情報量も多くなり、通信スピード、費用も格段に合理化できる。

メール活用時の個人情報の取扱い

個人情報保護法ができ、とくにメールの開示については神経過敏になってきた。メーリングリストはその点で管理者がアドレスを管理すれば、参加者に開示されない。情報網を整備するときに、世話役内での利用について了解を取ること、同窓会時に名簿に掲載の可否を確認して解決できる。これらの経験を踏まえ、有意義な同窓会にしたい。

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